おめかしして、戻ってきた氷川丸
横浜港の、そして横浜のシンボル、
氷川丸。
4月25日、解体の危機から救われて、リニューアル・オープンしました。
以前、ブログに書きましたが、日本郵船株式会社(NYK)が10億円をかけて、修繕し、
その美しい姿を後世に残してくれました。
本当に、よかったですね。
氷川丸は、日本に現存する建築物のなかで、
もう、ふたつしか残っていないアールデコ建築の華です。
船なのに、建築?という方がいるかもしれませんが、
船内の内装や家具や階段や照明が、当時のフランス人建築家による、
ばりばりのアールデコのつくりなのです。
今日、楽しみにしていた
氷川丸との再会を果たしてきました。
おおげさではなく、多くのハマッ子にとって、幼稚園や小学校の遠足の時、
高校生の初デートの時、成人になってからの夏のビヤガーデンの時、などなど、
思い出の遠景には、
氷川丸があったりするのです。
いよいよ船内へ。たった大人200円の入場料。えらい!NYK
ひとこと。素晴らしかったです。その再会は。
以前と違い、操舵室、食堂、機関室、三等室、バーなどといった未公開だった部分が、
順をおいながら見る事ができます。
豪華な船旅を、まさに、追体験できるのです。
本当に素晴らしい。感動しました。
霧笛がぼーぼーと鳴り響き、ホールではパーティのシャンパンを抜く音がはじけ、
アッパーデッキには貴婦人達の靴音が軽やかにタップし、
そして、海からの風が時に激しく、時にやわらかに渡ります。
まさに、魔法にかけられたように僕らはタイムスリップしてしまいました。
今更ながら、
氷川丸のエレガントさとゴージャスさを、思い知らされて、惚れ直してしまいました。
その存在は、ただひとつのものなんだと。
そして。
ずっと思い続けてきた疑問がまた、強く心にわき上がります。どうして、この船が解体されようとしたのでしょうか?
こんなに大切な物が、なぜ、維持するお金が大変だからという理由だけで、消滅の運命の一歩手前まで行ったのでしょうか。
もし、そうならざるをえないとしたら、僕らの住むこの世界は、どこか間違っているのではないでしょうか。もしくは、救えない僕らは、あまりに無力なのではないでしょうか。
氷川丸は生きています。彼女だけが刻むことができた美しく、悲しく、安らかな歴史を持ち、無数の人の思いを乗せながら、生きてきたのです。
氷川丸は単なるものではありません、「いのち」を持っている。
その「いのち」を、簡単に消してしまう。お金が理由で、殺してしまう。
なんか、現代の社会が持っている病巣がここにも現れているように思えてなりません。
今日、想像よりたくさんの人が
氷川丸を見学していました。
多くの人が、この船を見に来て欲しいと思います。
それがなによりも、この船をいつまでも横浜の港に「美しい誇り」としてとどめておくことになるのですから。
船内に入るとこんな扉が。さ、入ってみましょう
●詳しくは→新しい氷川丸を見にいこう!
- 2008/04/29(火) 22:11:08|
- 観る
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0